第295話彼女は簡単に勝った

「腕前はかなりいいけど、『ウォーゴッド』に勝つのはほとんど不可能だと思う」エミリーは正直に答えた。

カイアも、さっきのエミリーの反応で結果はおおよそ察していた。だが、はっきり言葉にされると、やはり少し気持ちが沈んだ。

「じゃあ、どうすればいいの? もう友だちに、仇を取るの手伝うって約束しちゃったのに」

自分がやったところで、負ける人数が一人増えるだけ――そんな気配しかしなかった。

ふいに、カイアはエミリーをまっすぐ見つめた。

その視線を受けて、エミリーは居心地の悪さを覚える。

「エミリー、あなたは一目で私が勝てないってわかった。ってことは、あなたのほうが相当うまいってことだよね? ...

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